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2004/6/28空の境界 奈須きのこ 講談社NOVELS Amazon.co.jp
面白かった。特に上巻。下巻はいらないぐらい。 失望することを半ば予期しながらも期待して読むというそのドキドキワクワク感を心の底から楽しんだ。
それにしても笠井氏の解説、あいかわらずである。 某板の方が言うほど難解でもないし、某板の人が言うほど独りよがりでもないと思ってしまうのは、 単に笠井好きだから? 愛は盲目なり。本質直感でもしておくか。
2004/6/23闇のなかの赤い馬 竹本健治 講談社 Amazon.co.jp
以前から書店に並んでいるのを見て気になっていた講談社のミステリーランドシリーズ。 『「本」の復権を願い…云々』と謳っているように、丁寧に作ってあるのがよくわかる本。 装丁に凝りに凝っており、ロゴやイラストに気を配っているのはもちろん、 表紙裏の紙や銀で箔押しされた背表紙のフォントなどの選び方、ページの裁ち方などにもこだわりが感じられる。 内容は、狙いはジュブナイルとライトノベルを超えたところにあるミステリからエンタテインメント小説に至るゲイトウエイという感じか。 あるいは、作家たちのノスタルジー。他も読んでみようと思う。
2004/6/22アカシックファイル―日本の「謎」を解く!  明石散人 講談社文庫 Amazon.co.jp
なんだか日本に対してけちょんけちょんに厳しいことを言っているが、そこからは逆説的な日本に対する愛を感じる。 政治や経済のお話はいいから、日本史関連のお話をもうちょっと深く掘り下げて知りたいというのが感想(こんなことを言うと怒られそう)。
2004/6/21近世怪談霜夜星(きんせいかいだんしもよのほし) 柳亭種彦 須永朝彦訳 国書刊行会 Amazon.co.jp
続けて現代語訳の江戸の伝奇小説シリーズである。8月歌舞伎の予習。 しかしながら歌舞伎(鶴屋南北の東海道四谷怪談)とは全然違う。有名なのは東海道四谷怪談の方なのだが、粉本は共に四谷雑談(夜津屋雑談)。 メタな展開と思いきや、奇妙なルールを持つ一続きのお話だったりする。 端役が大した理由もなく呪い殺されたその訳が最後になって判明したりして、この手のお話としてはかなり整合性がとれている方だと思う。
それにしても北斎の挿絵が凄まじく上手い。不細工の描き方とかがあまりにも酷いデフォルメっぷりで、これぞまさに漫画である。
2004/6/13桜姫全伝曙草紙(さくらひめぜんでんあけぼのぞうし) 山東京伝 須永朝彦訳 国書刊行会 Amazon.co.jp
現代語訳の江戸の伝奇小説シリーズである。7月歌舞伎の予習。 しかしながら歌舞伎(鶴屋南北の桜姫東文章)の桜姫とは全然違う。 桜姫のお話は原型(元は仏教説話の勸善櫻姫傳あたりか)をとどめないぐらいに変節を繰り返しているが、どれもこれも悲惨なようだ。 特に桜姫に一目惚れしてから人生が狂ってしまう清玄などは悲惨の極みである。 勧善懲悪ものであっても不条理に溢れ、「懲悪が遅すぎる!」と思わずつっこみを入れたくなる、面白いがとんでもないお話である。
2004/6/12もっと身体美人−グランマ!式ビューティー講座 赤星たみこ 創美社コミックス Amazon.co.jp
以前からまわりで評判だったミネラル野菜ジュース(&豆乳)ダイエットを開始!
ダイエットの他にも美肌や花粉対策など色々な知恵がいっぱいの本。
思わず眼からウロコ(赤星さん、本ありがとうございました)。
2004/6/2弁天女子寮攻防戦 パーフェクト・ラブレター 騎馬っていこう! 香住の中の10万人 新城十馬その他 富士見ファンタジア Amazon.co.jp
蓬莱学園シリーズ全9冊のうち後半4冊をまとめて読んだ。が、途中で全部短編だということに気付いてショックを受ける。 先行する3作(5冊)は長編で新城十馬一人が書いていたのだが、この4冊は複数の作者による短編という形式になっている。 ま、南洋に浮かぶ生徒数10万人の巨大学園の島(原発も持っている)というとんでもない枠組みがあるからこそこういう実験的なこともできるのだろう。 途中で一般読者から原稿を募集していたようだけれど残念ながら日の目を見ることはなく、結局3人の決まった執筆者によるパターンに落ち着いたようだ。 この枠組みを利用すればもっといろいろなことができるのに…と少々残念に思う。というか長編が読みたかった。
2004/5/3020世紀少年 16 浦沢直樹 小学館 Amazon.co.jp
子供の頃の謎が解けてきた。現実世界ではまたステージが変わってしまったけど、今後どうなっていくかが楽しみ。
2004/5/30鋼の錬金術師 1〜7 荒川弘 スクウェア・エニックス Amazon.co.jp
機械と人体の合体は日本のアニメの得意とするところで、 折しもカンヌ国際映画祭にイノセンスが出品され、キャシャーンが公開されているけれど、 今は「はがれん」だ! メッセージ性は低くても痛い感じや哀しい感じは十分伝わる。少年物だし。 "人体錬成"とか"ホムンクルス"とかのキーワードは、科学好きの大人にもぐっとくるのだった。
2004/5/29御馳走帖 内田百閨@中央文庫 Amazon.co.jp
『御馳走』というのはなんて美味しそうないい響きなんだろう。 小山に固めたおからや油揚げをただ焼いたのが御馳走だという百鬼園先生にひどく同感。
それにしても先生、食いしん坊というより食い意地が張ってますな。時に態と食べないことも含めて。それも『御馳走』のうち。 内田家のお神さんは毎晩お膳を用意するのが大変だったろうと思う。
2004/5/27歌舞伎の歴史 今尾哲也 岩波新書 Amazon.co.jp
その時代時代におけるカブキ者を描き出すのが歌舞伎の本質だという視点で阿国歌舞伎からスーパー歌舞伎までをとらえ直した歌舞伎の歴史書。 そうして歌舞伎は続いていくわけだ。
2004/5/9東西奇ッ怪紳士録 水木しげる 小学館文庫 Amazon.co.jp
水木先生が描く人の一生ってとても淡々としてる。どんな豪傑でもみな淡々と山場を迎え淡々と死んでゆくのだった。 ああそれが人生か。そうかもしれないなと神妙な気持ちにもなるのだった。
2004/5/7妖怪博士の朝食1、2 水木しげる 小学館文庫 Amazon.co.jp
あくせく働くのなんて阿呆だ。でも働かないと喰っていけない。アレも欲しいし、コレも欲しい。そんな悲哀が漂う、でもコミカルな短編集。 もちろん妖怪がいっぱい。なんと妖怪アリャマタ氏が正義の味方になっている!
2004/5/4木槌の誘い 水木しげる 小学館文庫 Amazon.co.jp ネタバレ注意!
第1部が「稲生物怪録」、第2部は精霊(すなわち妖怪、あるいは神)と対話するための方法を求めて、そして精霊に呼ばれて水木さんとアリャマタ(荒俣)氏が旅をするお話。 稲生物怪録は江戸時代のお化け話。妖怪と真っ正面から向き合う若者を描いた実話。ちなみに第2部も実話…ということになっている。
すごいのが、第2部で聖石(すなわち過去の縄文世界)に入り込んだ水木さんとアリャマタコリャマタ氏を元の世界に呼び戻すために、 第1部で主人公の平太郎が妖怪の親分である山ン本五郎左衛門から貰った「木槌」が叩かれるメタ構造になっていること。 第1部のラストで提示されたまま木槌が宙ぶらりんになっていたのを気持ち悪いなと思っていたので、この落ちにギョーテンしたのである。すげー!
2004/5/2京極夏彦が選ぶ!水木しげるの奇妙な劇画集 水木しげる ちくま文庫 Amazon.co.jp
笑うやら脱力するやら…。TV用のキャラとして描かれたらしい「赤八」、もっと読みたいな。鬼太郎サーガの続きもね。
2004/4/21七つの金印―日本史アンダーワールド 明石散人 講談社文庫 Amazon.co.jp
登場人物やストーリーはこの際脇に置いておくとして、兎に角膨大な情報量とそこから導かれる推論に唖然。 こういう人(作者のこと)もいるんだなあと感心しきり。ただし、こちらに知識がないので、残念ながらどこまでがフィクションなのかがよくわからない。 この人の他の本も読んでみようと思う。
2004/4/15四季 冬 森博嗣 講談社NOVELS Amazon.co.jp
頭の中に靄がかかったままで終わってしまった。すべてが伏線ではなかったらしい。伏線だったとしても暈かしすぎだ。どうやらまだ続くらしいが、内容的にはもうSFの領域に足を突っ込んでいると思われる。
2004/4/5小説・読書生活 関戸克己 国書刊行会 Amazon.co.jp
短い夢を綴ったような小説。浅い眠りで夢があらぬ方向に展開しながらもつながっていく感じ。実際にこの本を読みながら眠ってしまってヘンな夢を見た。
音楽とか80年代の文化とか、年代が近いからこそよくわかるという文章も多い。 たとえば、巨大な防空壕の奥の楽器が熱暴走するほどの暑さの中で、 旧日本軍の将校がYMOの「ライディーン」(初期バージョン)を演奏するといったイメージ(「猫が嗅いだ臭い」より)。
この人の小説がこれ以上読めないのは残念。wann recordingsに「邦画地獄」という短編がある。
2004/3/31禅の心で家庭料理 櫻井孝順 日本放送出版協会 Amazon.co.jp
禅の心とはほど遠いが、とりあえず美味しそうなレシピが載っていたので買ってみた。豆御飯も作ってみた。
道元の典座教訓をかいつまんで説明している。台所をあずかる主婦と禅の料理番である典座(てんぞ)の共通点などなど。 前に「典座教訓・赴粥飯法」を読んだときも頭の中ではよくわかった(と思った)のだが、実践は難しい。 禅の心で食べたり皿を洗ったりしてほしいものである。
2004/3/30窯変源氏物語 6 橋本治 中公文庫 Amazon.co.jp
日本最古のキャラ萌え小説。 光源氏というのはなんだか腹の立つヤツだったりして、だったら読まなければいいのにと自分につっこみをいれたりもするのだが、結局もう6巻まで読み進めている。 彼も歳をとって、枯れ始めたようなただのスケベおやじになったような。
2004/3/25動物化する世界の中で 東浩紀・笠井潔 集英社新書 Amazon.co.jp
いろいろな意味で面白い本だった。 東は怒り過ぎだし、笠井は自分を語り過ぎ。 東は悲壮感さえ漂わせて笠井に噛みつき、一方の笠井は微温的な態度でのらりくらりでかわそうとしているようにも見えた。 最初から東への書簡という形で自身の歴史を回顧しようとしているようにも思える笠井と、 新しい言葉を作り出そうと焦っている(ように見える)東では話がかみ合うわけがない。
東の問題提起に対してイデオロギーの言葉で返す笠井は過去の人なのか? それについては、最後の最後で自身が「ドストエフスキーを知らない学生」を引き合いに出して答えている。 哲学も思想の言葉も(勿論イデオロギーというものも)、消えようとしている。そういう時期なのだと。 書簡も最後になって収束した(させた)ところでは、どうやら既存の文学の言葉――哲学や思想ではすでに現在の状況は語れなくなっているということ。 しかしそれは東がすでに第一信において問題を提起していたことだ。 はぐらかしているのではなく、笠井の方が楽観的なのである。 いや、真面目に問題提起に気が付いていなかったとか?
これはもう世代間ディスコミュニケーションというよりも、二人が体感している時間の流れる速度というものがあまりにも違いすぎるのではないか。 単純に歳をとったから、モチベーションが下がったとは思いたくない。が「生涯一ガキ云々」という文章についてはなんだかちょっと恥ずかしい。
私の頭に浮かんだ言葉、それは、
 ――そしてそれでもあたしはあなたをアイスのだ。なんちて(by 岡崎京子「私は貴兄のオモチャなの」
ともあれ、80年代消費文化というものが何だったのかを考えるきっかけになった。 どうやら最近、いろいろなことから80年代について考えろというシグナルを受け取っている気がするので。
2004/3/22アトポス 島田荘司 講談社文庫 Amazon.co.jp
とにかく舞台と装置が大きくて冗長であるという点において二階堂黎人の「人狼城の恐怖」と似ている。そういえば残虐嗜好とか舞台が海外なのも同じだ。
2004/3/16クレシェンド 竹本健二 角川書店 Amazon.co.jp
幻覚とそれに伴って恐怖がどんどん進化していく怪奇小説。「言霊」を扱っているだけに、言葉の使い方がとても怖い。「布流布流由良由良…」で埋まっているページはかなり怖い。 日本人の特徴が日本語という言語の特徴(来歴や文法や音などなど)にあるという説は非常に面白い。
それにしても、恐怖が去ったのはいいが問題は何一つ解決していないという結果の方が物凄く怖いし気持ち悪くもある。これは続きものなのだろうか?そうであって欲しい。
2004/3/13宙都 第一之書 柴田よしき トクマ・ノベルズ Amazon.co.jp
邪悪な存在が地球で眠っていて、そろそろ目を覚ましてなんだか大変なことになりそうだ、という設定がヴァンパイヤー戦争と似ていてる。 それにしても、SFという言葉はいつから表立って使用されなくなったのだろう。内容が面白ければなんでもいいんだけど、スペクタクル・ロマンってなんだかねえ。SR?
2004/3/8ヴァンパイヤー戦争 1〜11 笠井潔 角川文庫 Amazon.co.jp
SF伝奇小説。読んだのは角川の文庫版(カバーが天野喜孝)。 笠井氏のあとがきには、SFから歴史書・思想書まで、書くに当たっての参考文献が列記されていて、とても参考になる。 読んだことないものばかりだけど。
わたしの頭にはイメージ的にイージーなところで、甲殻機動隊、スターウォーズ、2001年宇宙の旅、戦国自衛隊、ハルク、クロスファイアなどが浮かんだ。 そして主人公からは、セガールや松田勇作、チョウ・ユンファなどの無敵のヒーローが想像された。本当はランボーのイメージに近いらしいのだが、嫌いだから思い浮かばなかった。 それにしても強すぎるヒロインがキルビルのユマ・サーマンにかぶってしょうがなかった。笠井さんは「アイドルを探せ」時のシルヴィ・バルタンを想定していたらしいが。
感想はいろいろあるが、特にムラキ(=矢吹駆シリーズにおける矢吹駆)に関しては、10巻の解説を書いている竹田青嗣氏の考察に共感。
2004/2/21四季 秋 森博嗣 講談社NOVELS Amazon.co.jp
このシリーズ、真賀田四季の視点で通すのではなかったらしい。 それにしても、キャラクタ小説におけるキャラクタの死(終焉)を感じてしまったのだが、果たしてこれはわざとなのだろうか。最後の「冬」に期待。
2004/2/20失踪症候群 貫井徳郎 双葉文庫 Amazon.co.jp
これも三部作の第一作目である。実は続く「誘拐症候群」はとっくの昔に読んでしまっているので、またもや読む順番がおかしいことに。 失敗だった。いや、順番通りに読んだ方が絶対面白かったであろうという意味で。
この症候群シリーズ、枠組みが「必殺」シリーズなのである。恨みを晴らすのではなく、事件として表立てられない微妙な犯罪を始末するのが現代の仕事人。 心情的には野川由美子(フジTVの白い巨塔を思い浮かべないこと)的なお姐さんが欲しかったところだが、いたらいたで別もんになるからねえ。
2004/2/19多重人格探偵サイコ No1〜9  田島昭宇 x 大塚英志 角川コミックス・エース Amazon.co.jp
思った通り、原案、漫画、小説、さらに小説(順番は不明)というメディアの変化において単なる翻訳ではない別世界が展開されているようである。 話がでかくなってきたので、今後どのように展開してどのように収拾していくのかが楽しみ。
2004/2/16多重人格探偵サイコ 西園伸二の憂鬱 大塚英志 角川文庫 Amazon.co.jp
あとは漫画が届くのを待つばかり。
2004/2/14多重人格探偵サイコ 小林洋介の最後の事件 大塚英志 角川文庫 Amazon.co.jp
どうにも気になるので文庫で読み始める。
2004/2/12多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還 大塚英志 講談社NOVELS Amazon.co.jp
前の2冊の内容を殆ど知らないために半ば想像で補いつつ眠くて半分意識がない状態で読んでいたので、 切れ切れに読んだコミック版とメフィストに掲載されてた短編などが頭の中でゴッタ煮のSOUPになってしまった。妙な読書であった。 読んでいるうちに視点の定まらない文体が気にならなくなる。嵌ったというべきか。
メディアからメディアに物語がコピー(というより移動)されていくうちにミューテーションが起こるという点で非常に興味深いシリーズだと思う。 途中 Web(多重人格探偵サイコ非公式)で人物相関図を確認したりしていたら全部読みたくなってしまった。
2004/2/11豆腐小僧双六道中ふりだし 京極夏彦 講談社 Amazon.co.jp
この世で一番コワくない絵双紙妖怪の豆腐小僧が歌舞くところで、思わず目頭が熱くなる。掛け声の屋号はやっぱり「豆腐屋ァ」?
2004/2/10バカの壁 養老孟司 新潮社 Amazon.co.jp
1ヶ月半程かかってやっと読み終わった。何故か。それは毎日トイレの中で読んでいたから。 これが長いかどうかは、1) トイレに入っている時間、2) 本を読む速度、3) 本の内容などによって違ってきますな。 ちなみに明日からは「バカ〜」本より一寸分厚い妖怪研究書などを持ち込む予定。
しかしこの「バカ〜」本、今井美保から借りたものなのだった。実は2冊あったりするので、トイレで読まなかった方をお返ししたいと思います。
2004/1/26川赤子 京極夏彦 講談社
応募者全員サービスの豆本(非売品)です。内容は、百鬼夜行―陰の「川赤子」と同じ。 豆本なのにちゃんと頁デザインしてある緻密さが笑えます。 しかし、豆本で読むとまた違った雰囲気に感じられるから不思議。本は単なる情報ではないということでしょうねえ。
2004/1/8後巷説百物語 京極夏彦 角川書店 Amazon.co.jp
書き下ろしの「風の神」以外は角川の不定期妖怪雑誌「怪」の連載で読んでいたので、ほとんど再読。前の「続巷説百物語」でもそうだったが、今回も最終話でちょっと泣いた。落ちの付け方がいい。過度に感傷的にならず、淡々とした感じがいい。この感じは、山田風太郎の「明治断頭台」を読んだ時の感じに似ている。単に明治維新直後で、4人の若者が落ちに絡んでいるという理由だけじゃないと思うのだけれど。