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2004/12/31忍法八犬伝 山田風太郎 祥伝社文庫 Amazon.co.jp
山田風太郎の忍法帖でもっとも好きなお話しのひとつ。定期的に読み返したくなる一冊。八房(犬)が8匹出てくるのも嬉しいし、忠義なんてクソ食らえ的なところもよいのである。
2004/12/30文字禍の館 倉阪鬼一郎 祥伝社文庫 Amazon.co.jp
どのページを見ても怖い漢字が出てくる。虫偏の漢字は怖い。
2004/12/30奇術師 クリストファー・プリースト ハヤカワ文庫 Amazon.co.jp
ミステリ的な仕掛けのある幻想小説。どのような内容なのかを知らずに読んだので面白かったけどちょっと冗長な感じは否めない。 登場人物のエピソードとか魅力的でない上に役に立ってないからなあ。
2004/12/30動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会 東浩紀 講談社現代新書 Amazon.co.jp
この本を読んで80年代に気になっていたことを思い出した。何でもない世界に生きているという"感じ"。 ソ連はまだあったけど、イデオロギーなどについて考える時代ではなく、それに代わるものも存在しなかった。 そんなこんなで私は架空の物語を消費するのだろうか。
自分の仕事についても考えた。技術解説書の氾濫。これはシミュラークルと言えるのではないだろうか。
2004/12/19摩陀羅 天使篇 1〜3 大塚英志 電撃文庫 Amazon.co.jp
こういう読書はゲーム世界のマップを埋めていく感じがする。一応完結しているらしいから、次は転生編とか読んでみようかしら。
2004/12/16熊の場所 舞城王太郎 講談社NOVELS Amazon.co.jp
舞城作品は大きく西暁町を舞台にしたものと調布市を舞台にしたものに分類されるが、私は圧倒的に「西暁町もの」が好きである。 「邪魔なんじゃボケ、殺すぞ」とかの方が「スゲー。つーか、ぜってー殺してるって」とかよりもリアリティがあるというか。
この本は短編で、西暁→調布→西暁と続く。薄いのでここらへんがレコメンドかも。
2004/12/15僧正の積木唄 山田正紀 文藝春秋 Amazon.co.jp
ある意味根拠のない解決だった『僧正殺人事件』に光を当てる続編(というかオマージュ)。『僧正殺人事件2(again)』を渡米中の若き金田一耕助が解決。いや面白い。
2004/12/10僧正殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン 嶋中文庫 Amazon.co.jp
翻訳物の探偵小説の王道を読みたくなった。これは探偵によって事件が余計複雑になったり死人が増えたりする典型的な話である。 「二度殺された(傷つけられた)死体」とか本質直感でもしておけば、犯人はすぐわかったのでは?(言いっこなしだけど言いたくなる)。
偶然にもラストで犯人が探偵によってすり替えられた毒入り飲み物を飲んで死ぬという展開が続いた。 ディレッタント探偵のファイロ・ヴァンスは何の疑問の余地も無く犯人を殺し、現象学探偵の矢吹駆は強制的に死を選ばせた。 探偵小説の本当の恐ろしさがここにある。
2004/12/2バイバイエンジェル 笠井潔 創元推理文庫 Amazon.co.jp
続けて読んでしまう。何度も読んでいるのに、今回初めてパリの地図が付いていることに気が付いた。照らし合わせて読むのはとても楽しい。
2004/11/28薔薇の女 笠井潔 創元推理文庫 Amazon.co.jp
パリに行くのに際して、持っていった本のうちの一冊。もちろん再読。滞在時は疲れてほとんど読めなかったのだが、帰ってきてからはまる。地図を見ながら読み進める。 時代背景は違うのだが、パリ自体が古い街だから、違和感なく入り込めるというか、妙に新鮮だった。 文庫の10版になっても残ったままになっている駅名の誤りを発見。
2004/11/25パリノルール 能勢千詠子編集 メディアファクトリー Amazon.co.jp
すごく良くできた本だった。単なるガイドブックを越えている。本当にパリを好きな人たちが、しっかり情報を選んできちんと文章を書いている感じ。 文字が小さくて情報量が多い。その分写真が少ないのだが、それは実際に行ってみればいいわけだからいいのである。 欲を言えば、版型が四角で小さなバックに入らないので、持ち歩きできる手帳サイズも欲しい。
2004/11/5石の血脈 半村良 角川文庫 Amazon.co.jp
伝奇を読むシリーズ。まずこの本が書かれたのが、昭和46年というのに吃驚。 敗北しない強力なキャラに慣れてしまっていた身としては、ストーリーの中心に誰を置くでもない展開に違和感を感じるが、 その手法がはまってものすごい恐怖感を味わう。かなり不快な話なんだけど、それも作戦だと思う。
2004/11/3人喰いの時代 山田正紀 徳間文庫 Amazon.co.jp
山田正紀といえば短編連作もの。間違いない。 既視感が…と思ったら『金魚の眼が光る』の探偵だった。 昭和の戦前を舞台にした探偵小説。殺伐とした雰囲気が伝わってきてよい。
2004/11/1紫骸城事件 上遠野浩平 講談社NOVELS Amazon.co.jp
魔法の世界で起こる殺人事件の謎解きの話。異なる"世界"という容れ物の中で語られる本格推理という形式は好きである。 が、なんだか世界観がつかめないと思っていたら、やはり先行する話があるらしい。
2004/11/120世紀少年 17 浦沢直樹 あすかコミックスDX Amazon.co.jp
ケンヂ復活?!やっぱそろそろだよね。
2004/10/30エキストラ・ジョーカーJOE 清涼院流水x蓮見桃衣 あすかコミックスDX Amazon.co.jp
ジョーカーのコミック化。だと思ったらベースを同じくする別ものになっていた。 清涼院氏書き下ろしだし。 あまりにとんでもない結末に驚くも、JOEとKER分冊だったのに気が付かなかっただけだった。でもとりあえずもうやめとこう。
2004/10/29好き好き大好き超愛してる 舞城王太郎 講談社 Amazon.co.jp
溢れる思いみたいなものだけで書いてあるような純粋な文学だった。それにしても、この本から、というかこの作者から80年代の匂いを嗅ぎ取ってしまうのは私だけなのだろうか。
2004/10/25ダ・ヴィンチ・コード 上・下 ダン・ブラウン 角川書店 Amazon.co.jp
この手の話としては蘊蓄が少なくてとにかく読みやすい本だった。ハリウッド的時系列進行だし。
ところで、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の印象について。 私にはペテロがマグダラのマリアにちょっかいを出してて、それを周りの人が「ちょっとやめなさいって」とか諫めてるように見えたのだった。
2004/10/22幽霊塔 江戸川乱歩 創元推理文庫 Amazon.co.jp
やっぱり面白かった。懐かしかった。謎の美女が登場して、埋蔵金を巡る冒険譚でもあって、大団円なのがまたよい。黒岩涙香版も読みたくなった。
2004/10/20甲賀忍法帖 山田風太郎 講談社文庫 Amazon.co.jp
松竹で映画化するというので再読。途中まで読んでいてハッと気が付いたのだが、今回は甲賀忍者を応援していた。たしか前は伊賀を応援していた。 これはオダジョーだからか?わかりやすい?知らない人のために説明しておくと、これは甲賀と伊賀の忍者が10対10で戦う話。ほぼトーナメント。意味無く面白い。
2004/10/16本棚探偵の回想 喜国雅彦 双葉社 Amazon.co.jp
本棚探偵第二弾。今回は蔵書票付き。月報も。相変わらずこの本を読むと、古本屋が気になり出す。今回も随分買ってしまった。しばらく古書店街とかは危険かもしれない。
2004/10/12キャラクター小説の作り方 大塚英司 講談社現代新書 Amazon.co.jp
ハウツーものとしてとてもわかりやすい本。 一方でキャラクタ小説を書こうとする人に自覚を持つよう促す啓蒙書でもあるから、大塚氏が一生懸命かみ砕いて説明しようとしているのがわかる。 気持ちは伝わる。文藝批評としても優れた本だと思う。
2004/10/11多重人格探偵サイコ 10 田島昭宇x大塚英司 角川コミックス・エース Amazon.co.jp
静かな展開。次を待つ。
2004/10/4ブギーポップは笑わない 上遠野浩平 電撃文庫 Amazon.co.jp
小説というのは変わっていくものだ。こういう本を読むとキャラクタ小説という"器"が可能性を秘めていることがわかる。 一つの事件を時系列に平坦に記述するのではなく、多面的に描く手法が新鮮。
2004/10/3九十九十九(つくもじゅうく) 舞城王太郎 講談社NOVELS Amazon.co.jp
作者=神の世界、つまりこの本の場合は舞城=神の世界に、清涼院の世界の超絶メタ探偵すなわち清涼院の分身である"九十九十九"を入れてしまうとどうなるかというお話し。 その世界では清涼院がキリストに見立てられて磔にされていたり、幻影城の中で毎晩人が殺され続けたりしている。ちょっと笑える。 でも壊れ具合は半端じゃない。清涼院のJDCに対するオマージュでもパロディでもなく別物。
2004/10/1日々の泡 ボリス・ヴィアン 新潮文庫 Amazon.co.jp
『うたかたの日々』の別訳。訳の違いが気になってなかなか読み進まなかったのが、途中からそういうのがどうでもよくなった。 気が付いたら文章から抽出されるエキス(物語の魂みたいなもの?)だけを読んでいたという。そして同じように感動するわけだ。
ヴィアネスク文学は造語に溢れているということが後書きに書いてあった。偶然にも言葉遊技が続いている。こちらは磨き抜かれた宝石のような言葉である。
2004/9/30カーニバル 五輪の書 清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
読み終わった。 すごいなあ、あれだけ展開されてきた謎が、トリックが、たったあれだけの説明で終わってしまうという。40億人死んだのに読後感すっきり(違う意味ではもやもやが残るが)。 確かにこの本で何かが壊れたのだと思う。この戦禍の焼け野原のような場所から登場したのが所謂ポスト清涼院ということか。次いってみよう。
2004/9/27カーニバル 四輪の牛 清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
これ以上やると危ないというぎりぎりのところまで話を散らかしておいて、首謀者が覆面を脱ぎ捨て謎を語り始める。 弛緩した頭には意外すぎる。メタなところにいる読者の意識をいきなり覚醒させるようなやり方に唸る。 ある意味探偵小説の伝統的なやり方を踏襲した解決編なのか?
2004/9/18カーニバル 人類最後の事件 清涼院流水 講談社NOVELS Amazon.co.jp
こつこつと読んでいる。すでに日課。半分義務。 カッパーフィールド見に行ったことを思い出した。マジック?本当は誰も死んでいないとかいうオチはないよね?ブラックとかレッドとか一見正義のヒーロー系なんだけどね。騙されてる?
2004/9/11カーニバル・イヴ 人類最大の事件 清涼院流水 講談社NOVELS Amazon.co.jp
なんと、文庫ではなくNOVELSで読み返すという暴挙に出た。いったいどういうつもりなのか、私。他に読む本があるだろうに。 正直に書いておくけど、まだオチがわからない。こうなったら本を投げ出して暴れたくなるような結果を希望する。
2004/9/6カーニバル 二輪の草 清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
死体のインフレだ。前は日本で年間1200人だったけど。今度は世界で10億人が死ぬらしい。
2004/9/4カーニバル 一輪の花 清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
ついに『カーニバル』に突入。この『一輪の花』は予兆みたいな一冊。カーニバル・イヴだし。そしてまだまだ続く。嬉しいような辛いような。
2004/9/3Wドライヴ 院 清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
とまらないよ。
2004/8/29コズミック 流 水 清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
素晴らしい!まさに歴史的な一冊だ。しかし、舞城読み終わる前に清涼院にはまるなんて…。それも今頃になって。
2004/8/20世界は密室でできている。 舞城王太郎 講談社NOVELS Amazon.co.jp
タイトルにあるようないわゆる『密室』のお話しではない。一応探偵は出てくるけど、ミステリではなく青春エンタメ。こういうのを青春物として映画化するといいのでは。起こる事件は相変わらず最低最悪で無意味だし、あり得ないことだとは思うが、今の世の中の空気ってこんな感じだと思う。
2004/8/16暗闇の中で子供 舞城王太郎 講談社NOVELS Amazon.co.jp
起こる事件は最悪だし、謎はすっきり解決しない。でも面白い。スピード感があるわけでもなく、主人公にものすごい魅力があるわけでもない。でも面白い。 愛の物語でもないし、自己探求の物語でもない。しかし舞城、面白いぞ!
2004/8/11鋼の錬金術師 (8) 荒川弘 スクウェア・エニックス Amazon.co.jp
TVアニメの方、終了してしまうのか。さびしい。でもどう収束して、どう漫画とリンクするのか楽しみ。
2004/8/11煙か土か食い物 舞城王太郎 講談社NOVELS Amazon.co.jp
暴力家族サーガ。圧倒的な暴力の中に普通の愛を感じさせるちょっと変わった家族の物語。いいね。
2004/8/5ねこのばば 畠中恵 新潮社 Amazon.co.jp
あいかわらずほのぼの。若旦那がちょっと成長して強くなったような気がする。 映画化プロジェクトもスタートしたということで楽しみ。妖(あやかし)たちはどうやって撮るんだろう、とか。
2004/8/3産霊山秘録 上の巻・下の巻 半村良 角川文庫 Amazon.co.jp
伝奇を読むシリーズ。天皇家が日本を支配するよりも古くから存在して、歴史の裏側でその方向性を調節してきたという一族のお話。 支配―非支配という逆転の構図が面白い。
2004/7/24ジョーカー 清 涼  清涼院流水 講談社文庫 Amazon.co.jp
最初はミステリに対するパロディかと思っていた。 登場人物の軽すぎる存在感や物語で「神」に位置づけられる探偵という存在のバカバカしさなどなど。 しかし「言葉のとらえ方次第で犯人なんて誰にでもなり得る」ということを、作者(=神)の分身であるメタ探偵に語らせるあたりにニヤリ。 本格謎解きを踏襲したアンチミステリ(ポストミステリ?)。実は真面目な本だと思う。 絶対に解けない謎だから解こうと思った段階で読者の負け…というのが答えか。
2004/7/17百器徒然袋−風 京極夏彦 講談社NOVELS Amazon.co.jp
薔薇十字探偵のシリーズ新作。探偵は相変わらずの破天荒ぶり、いや、さらにすごくなっている。だが、最後にはなんだかほっとさせられてしまうのだった。この人は短編連作の落としどころが本当に巧いと思う。
そういえば、最初の一編『五徳猫』を読んでいる最中に、豪徳寺が近くにあることを思い出し、どうしても欲しくなって招き猫を買いに走ったんだった。
2004/7/11うたかたの日々 ボリス・ヴィアン ハヤカワepi文庫 Amazon.co.jp
自分の腹ン中のどす黒さ、不純さを思い知る。 漫画的な要素とか表現も手伝って、頭の中でイメージが構築されていたため、 結果がどうなるかはわかっていても最後に泣いてしまう。 学生の頃にこの本を読んでいたら、趣味から生活態度まで影響を受けていたに違いない。 タイトルの『うたかたの日々』は秀逸だと思う。 読み終わった後にタイトルを見るだけで、「うたかたの日々」というものについて考えさせられる。
2004/7/2神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう) 国枝史郎 講談社大衆文学館 Amazon.co.jp
なぜか伝奇のおさらい。『空の境界』を読んだからではなく、なぜか机の上に積んであったもの。 面白い。風景の描写ひとつとっても文章が巧いし、迫力がある。ただし現在の小説でこれをやると冗長だのうざいだの言われる気がする。